TOEICのリスニングがなかなか伸びずに悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
勉強してもリスニング上がらないし、英語の勉強やめたいな、
このように感じている方にオススメの方法が多聴です。
多聴というのは英語のドラマや、英語のYouTubeのような、英語の音声を大量に聞く行為のことです。
TOEIC勉強をやめたくなっている方に、なぜ多聴がオススメなのか?
リスニング力を上げるためには、発音の勉強やシャドーイングなどが非常に大切です。
しかしそれらの勉強法は非常に体力を使います。
日々、問題集を解いていると、勉強に疲れてしまい、目標の点数には届いてないけど、TOEICの勉強やめてしまおうかなと思ってしまう方も少なくないでしょう。
英語学習においては、もちろん「勉強効率」も大切なのですが、それ以上に「続ける」ということが大切だと思います。
ではどうすれば続くかというと、多読や多聴のような楽しい勉強をプラスしていくことが重要だと思います。
多読や多聴は非常に効果が高いですが、点数を短期間で急激に伸ばすというような勉強法ではありません。
そのため、短期間で目標のスコアを獲得する必要がある方には向かないでしょう。
しかしTOEICの勉強を何ヶ月も続けてきて、なかなか成績が上がらず、勉強をやめたいなと思っている方にはオススメです。
やはりマンネリ化した勉強にどこかでカンフル剤を入れることが大切です。
また「英語の本を読む」や「海外ドラマを見る」という行為は、今までの英語学習の成果を活かせるものであり、英語学習自体のモチベーションにもつながるでしょう。
では多聴の効果とはどのようなものがあるかについてお話しします。
多聴の効果
では多聴にはどのような効果があるのでしょうか。
①英語の音声変化に慣れる
英語が聞き取れない原因の一つとして、英語は日本語と違い、独特の音声変化をするということがあります。
例えば次のように末尾と先頭の音がつながったりします。
・come on 「カモン」 〜末尾の(m)と先頭の(o)が繋がっている。
・far away 「ファラウェイ」 〜末尾の「r」と先頭の(a)が繋がっている。
多聴により大量の英語を聞くことで、英語特有の音声変化やリズムに慣れることができます。
これはリスニング力を上げる上で非常に大切です。
②英語を高速で理解できるようになる
多聴においては当たり前ですが、人が話す速さで英語を理解することが必要となります。
よくリスニングが早くて置いていかれてしまうという方や、英文を読むのが遅くてリーディングのパートが解き終わらないという方がいます。
このような方は英語を処理する速度が遅いことが原因にあります。
多聴を通して、英語を高速で理解できるようになれば、リスニング、リーディング両方で大きなメリットがあります。
具体的なやり方
では具体的なやり方についてお話しします。
インプット仮説
1970~80年代に南カリフォルニア大学の名誉教授スティーブン・クラッシェンが提唱したインプット仮説では、言語の習得において、現在のレベルを『i』としてときに、『i+1』のレベルのインプットをすることが効果的だと述べています。
つまり自分のレベルよりも少しだけ上のレベルの音声を聞くことが重要です。
多聴を行う際、闇雲に理解できないレベルの音声を使ってしまう方がいます。
これではほとんど効果を得ることはできません。
しかし自分に合うレベルがわからないという方も多いですよね。
そこで、僕がおすすめする方法は
1 日本語字幕で見る
2 英語字幕で見る
という順番で行う方法です。
多読においては音声を理解できていることが非常に重要です。
英語字幕でいきなり理解できる方はそれでもいいのですが、多くの方は難しいと思うので、まず日本語字幕で内容を理解するのがオススメです。
これは一見遠回りに見えますが、多聴の効果を出すためには重要です。
また内容がわからない英語の音声を聞くというのは、なかなか大変で挫折しやすいです。
そこで初めに日本語字幕で見ることで内容を理解してから英語字幕に変えるという順番で行っていきます。
多読を勉強する前の準備
多読を行う前に効果を上げるために必要な準備があります。
①文法などの基礎力をつけておく
②発音記号を勉強しておく
③リエゾン(音声変化を理解しておく)
①文法などの基礎力をつけておく
英語力が全くないという方は、先に基本的な文法事項を勉強して、精聴を行ってから、多聴に移るのをオススメします。
基本的な英語力があり、リスニングの練習もある程度行っているという方は大丈夫です。
②発音記号を勉強しておく
英語の発音は一見、日本語の発音で代用できそうに感じます。
例えば「the」という単語を単に「ザ」と発音する方が多いですよね。
しかしこの発音は正確には「ðə」と言う発音記号です。
つまり英語の発音は厳密には日本語と違うので、発音記号を勉強していないと、リスニング力が上がらない原因となってしまいます。
先ほどのインプット仮説で、自分のレベルよりも少しだけ上のレベルをインプットするのが効果的と述べました。
すなわちギリギリ理解できるレベルということです。
先ほどの最初に日本語字幕で見ることによって、「内容的な理解」は可能となりましたが、リスニング力を上げるためにはそれに加えて、「発音的な理解」が重要です。
発音記号を勉強することで、英語字幕で見る際にどのような発音をされているのかわかるので、リスニング力を上げる上で非常に効果的です。
発音記号については次の記事を参考にしてください。
③リエゾン(音声変化を理解しておく)
発音記号に加えて英語の音声変化についても理解しておくことが重要です。
「リエゾン」とは英語において単語がつながるときに音の変化がうまれることを指します。
これを理解していないと、想像と違う音がくるため聞き取れない原因となります。
音声変化を勉強しておいて、多聴によってそれに慣れていくイメージです。
リエゾンについては次の記事を参考にしてください。
基礎力をつける、発音記号を勉強する、音声変化を勉強するのを行ってから多聴に移るのが非常に効果的です!
オススメの(ドラマ、映画、YouTube)3選
ではオススメのドラマや映画、YouTubeを紹介させていただきます。
フレンズ
アメリカのニューヨークを舞台としたコメディで非常に面白いです。
1話が30分ほどで見やすく、内容も非常に面白いので一気見してしまいます。
コメディなのですが時に真剣な話や、恋愛もあり見応えがあります。
漫画のスケットダンスみたいなイメージですかね、内容は全然違うけど笑
また登場人物が非常に個性的で面白く、オススメのドラマです。
シリーズも10シーズンまでネットフリックスで見ることができ、1シーズン24話なので非常に見応えがあります。
日本語字幕もあるので、まず日本語字幕で見て、その後英語字幕で見るというのがオススメです。
ハリーポッター
ハリーポッターは非常に有名ですが、多聴にもオススメです。
一度見たことがある方は、内容を知っているのでそのまま英語字幕で見ていただくといいでしょう。
ハリーポッターがなぜオススメなのかというと、そのまま多読に繋げられるからです。
多読も非常に効果的ですが多くの方は内容がわからない洋書に挑戦してしまい挫折してしまいます。
そこで多聴で内容を理解したハリーポッターを今度は「読む」ことで一石二鳥で英語力をあげられます!
TED
TEDはYouTubeでさまざまなテーマに対する講演を見ることができるチャンネルです。
テーマが非常に多く、また時間が短い動画も多いので、ドラマや映画は長すぎて、という方にオススメです。
TEDでは英語学習用に日本語字幕のサービスがありオススメです。