
Part5のスコアがなかなか伸びない

簡単そうで意外と難問か間違えてしまう

Part5に時間がかかり過ぎて長文で時間が足りなくなる
このような方も多いのではないでしょうか?
Part5は簡単そうに見えて、問題数が多く、全体のスコアに大きく影響するPartです。
またPart5に時間をかけすぎると、後半のPart7で時間が足りなくなり、後半が塗り絵状態になってしまい、リーディングスコアが伸び悩んでしまいます。
今回はPart5のスコアがなかなか上がらない、リーディングパートが解き終わらない、という方向けに、Part5が伸び悩んでしまう原因と対策法を解説したいと思います。
part5の問題形式
part5の問題数は30問です。
短い英文の中に空欄があり、四つの選択肢から正解を選ぶタイプの問題です。
公式サイトのサンプルを紹介すると次のような問題です。
No. 104 Among ——- recognized at the company awards ceremony were senior business analyst Natalie Obi and sales associate Peter Comeau.
(A) who
(B) whose
(C) they
(D) those
正解は(D)です。
文法問題なので意外と軽視されがちですが、問題数も多くスコアに大きく影響してきます。
part5を勉強するメリット
① 他のパートもスコアが上がる
part5は文法に加えて語彙の知識も必要です。
そのためpart5を完璧にすることで、必然的にそのほかの長文問題のスコアも上がり一石二鳥です。
また、文法は英語の基本となるもので、文法を完璧にすることでリスニングにも良い影響を与えます。
② 塗り絵を防げる
加えてpart5を早く解き終われるようになると、その後の長文問題で時間がなくなる事態を防げます。
TOEICを受験したことがある人はわかると思いますが、TOEICは非常に問題が多く、解き終わらずに最後らへんが塗り絵になってしまう人も多いです。
このような場合多くの人は、読む速さをあげようとしたりしますが、実際はpart5を早く終わらせ、後半に時間を残すという方針が有効です。
パート5の時間配分
長文に時間を残すために、パート5は10分で解くことを目標にしましょう。
全部で30問なので、一問あたり20秒を目標としましょう。
この状態にするために重要なことは、問題をみて瞬時に答えがわかるレベルまで、文法力を鍛えておくことです。
Part5が伸びない原因(初心者向け)
まず600点未満の初心者の方でPart5が伸びない人が確認するべきことは次の2つです。
・基本的な文法がマスターできているか
・基本的な単語がマスターできているか
英語の勉強から離れている期間が長かった方や、英語が昔から苦手だったという方が、TOEICの勉強を始める場合、急に模試を解き始めるのではなく、まずは高校レベルの基本的な英文法と英単語が、マスターできているか確認しましょう。
Part5が解けない理由が、英文法や英単語の不足からくるものであれば、そこを補わずに、ネットなどのPart5対策を行っても遠回りになってしまいます。
目安としてはセンター試験で8割から9割程度の点数が取れていれば十分基礎ができていると考えられます。
高校英文法に関しては薄い英文法書でもいいので1冊完璧にしましょう。
英文法に関しては英文と日本語訳を丸暗記するのではなく、5文型を意識しながら覚えていきましょう。
5文型というのは英文の基本的な5つの構造のことで、これがわかっているとパズルのように英文の構造が理解できます。
また単語に関しても有名のシステム英単語などの単語帳を1冊は完璧にしておくのがオススメです。
Part5が伸びない原因(中級者向け)
さて基本的な英文法や単語は完璧でTOEICの勉強を行っているが、なかなかPart5のスコアが伸びないという方向けに、原因と対策法を解説していきます。
語彙力がない
Part5を対策していると陥りがちなのが、文法に勉強の比重が偏ってしまう状態です。
Part5は文法問題なので、もちろん文法書などを行うのは非常に効果的です。
しかし文法書を行っているのに、なかなか間違えが減らない、スコアが上がらないという方は、語彙力が不足している可能性があります。
TOEIC700〜800点には、難関大学入試合格レベルの語彙力が必要と言われています。
すなわち難関大学に入学したばかりの大学一年生は、800点を獲得可能なレベルの語彙力を有している可能性があります。
逆に大学受験から年数が経ってしまっている方や、大学受験で英語が苦手だった方は、語彙力が不足している可能性があります。
Part5対策をしつつ、単語帳を完璧にしていくことが重要です。
単語の覚え方に関しては次の記事を参考にしてください。
また単語帳からだけでなく、模試を解いた後の復習によって語彙力を増やしていく作業も必要です。
演習量が足りてない
Part5のスコアがなかなか伸びないと感じている方には、単純に演習量が足りていない場合があります。
TOEICの文法問題はパターンが多いので全てを網羅するにはかなりの演習量が必要です。
そのため満足のいく演習量をこなせている方は少ないです。
文法問題は何度も繰り返すことによって定着していきます。
文法書なども1周で満足するのではなく、何周も繰り返すことが重要です。
文法書としては「出る1000」がオススメです。
非常に問題が多く時間がかりますが、最低でも3週程度はこなすようにしましょう。
出る1000の使い方に関しては次の記事を参考にしてください。
音読をしていない
Part5の対策を行っている方の中には音読を行っていない、という方も多いのではないでしょうか?
Part5の対策には音読が非常に有効です。
音読のメリット
・速読力アップ
・語彙力アップ
・リスニング力アップ
速読力アップ
Part5で時間を使い過ぎてしまい、Part7の問題が解き終わらないという方も多いのではないでしょうか?
音読を行っていくと、自然な英語の会話の速さで英文を理解できるようになるため、速読力がアップします。
また問題を瞬時に解答できるようになるため、Part7時間を残すことができます。
語彙力アップ
音読を行う際、わからない単語がないかを確認しながら行います。
すると音読を繰り返す中で語彙力を向上させて行くことが可能です。
ポイントは、つっかえることなくスムーズに音読できるようになるまで繰り返すことです。
ここまでいくと、自然な英語の会話の速さで英文を理解できるようになるため、完全にわからない単語がない状態になります。
リスニング力アップ
音声を聴きながら音読(シャドーイング)を行うことで、文法力をつけつつ、リスニング力のアップが可能で一石二鳥です。
Part5の文法問題は、1文の中に重要な文法事項や語彙がたくさん含まれているため、シャドーイングを行えば、非常に効率的にリスニング力を伸ばすことができます。
また意味をしっかりと理解した英文に対してシャドーイングを行うため、一般的なシャドーイングよりも効果が大きくなります。
音声付きの文法書を選ぼう
文法書を選ぶ際には、音声付きのものを選ぶのがオススメです。
「出る1000」で音読を行う場合は1,2周目は音読なしで行い、3周目から音読を行っていくのがオススメです。

「出る1000」はただでさえ1049問と、非常に多くの問題があるため1周目から音読を行うと時間がかかりすぎ、挫折してしまう可能性があります。
2周ほど行って、英文の理解がある状態で、3周目から音読を行えばスムーズに行えますし、3周目以降の定着度をより向上させることができます。
前置詞をイメージ化できていない
Part5では前置詞が出題されます。
前置詞に関しては意外と使いこなせていない人が多いです。
前置詞をマスターするために重要なのは意味を丸暗記するのではなく、前置詞のイメージを理解することです。
前置詞はそれぞれ固有のイメージを持っています。
ネイティブはこのイメージで理解しているため、たくさんの前置詞を使いこなせています。
前置詞をイメージで理解できるようになると、問題の回答スピードも上がるためオススメです。
前置詞のイメージを一覧で示した記事があるのでぜひ参考にしてみてください。
Part5の対策法について詳しく知りたい方は次の記事を参考にしてください。