突然ですがリスニングは得意ですか?
TOEIC受け始めたけどリスニングが全く聞き取れない
写真問題だけできるけど、会話文の問題になるとさっぱり
手っ取り早く楽な方法でリスニングを上げたい
このような方も多いのではないでしょうか?
TOEICにはリスニングのパートとリーディングのパートがありますが、スコアが上げやすいのは圧倒的にリスニングです。
そこでリスニングがなかなか上がらない人に、おすすめの鉄板勉強法として、「シャドーイング」を紹介したいとおいもいます。
僕はリスニングがめちゃくちゃ苦手でしたが、発音記号の勉強と、シャドーイングだけで2ヶ月で445点まで上げることができました!
結果860点までスコアを上げれました!
同じようにリスニングが苦手な方に、シャドーイングはほんとにおすすめの勉強法です!
今回の記事では、シャドーイングのメリットと具体的なやり方を解説したいと思います。
TOEIC高得点にはリスニング力向上が必須!
これは、リスニングがリーディングに比べて圧倒的に点が取りやすいからです。
次のグラフを見てください。
(参照 https://www.iibc-global.org/library/default/toeic/official_data/pdf/DAA.pdf)
このグラフでは、濃い青がリスニング、薄い青がリーディングとなっていますので、リスニングの方が30%も平均スコアが高くなっています。
TOEICのリーディングは問題数がかなり多く解き終わらない人も多いです。
対してリスニングは、慣れさえすればかなり高得点を狙えます。
手っ取り早く高得点を取りたい方にとってはリスニングスコアを上げるのがとてもコスパの良い方法です!
シャドーイング
シャドーイングとは、英語の音声を聴きながら、その後に続けるようにして、自分も発音していくという練習です。
要するに、英語で合唱の「カエルの歌」を歌うイメージです。
英語の影(シャドー)を追うように、自分も発音していきます。
ではなぜシャドーイングが効果的なのかを解説する前に、リスニングが苦手な原因について考えてみましょう。
そもそもなぜリスニングが聞き取れないのか
リスニングができないのには大きく分けて2つの原因があります。
① 単純に音が聞き取れていない。
② 聞き取れてはいるが、英語を理解できていない。
改善方法としてはまず英語を聞き取れるようにすることが先です。
当たり前ですが聞き取れないことには、その次の「英語を理解する」というステップに進めません。
長文がしっかりと読め、文法も完璧な方は、意外と英語を聞き取れるようにすることで、リスニングのスコアが急激に伸びます。
この「聞き取れない」という状況を改善する方法としてシャドーイングが非常に有効なのです。
なぜシャドーイングが効果的なのか
シャドーイングは、リスニングをしながら、後に続いて自分も発音していきます。
そのため聞き取れない音を明確にすることができます。
リスニングの練習をする際にただ聞いているだけでは、「どこが聞こえてないか」が分かりにくく、あまり効果的ではありません。
自分で発音すると聞き取れていないところは全く発音できません。
そのため「どこが聞き取れていないか」分かりやすいです。
あとは聞き取れない部分も明らかにした上で、聞き取れるように改善していきます。
またリスニングを苦手な方は英語の音声を漠然と聞いてしまっています。
シャドーイングは、あとを追うように自分も発音するため、かなり集中して聞く必要があります。
そのため「英語を集中して聞く」感覚を身につけることができます。
また先ほど話したように発音ができないポイント、自分が苦手な発音や、苦手な音の繋がりがわかります。
それを少しずつ減らしていくことで、着実にリスニング力を挙げていくことができます。
シャドーイングのやり方
シャドーイングを始める前に
シャドーイングを始める前に前提として次の3つを身につけておくことが重要です。
① 基礎的な単語力と文法力
② 発音記号
③ リエゾン(音声変化に関する知識)
① 基礎的な単語力と文法力
高校までの英文法と単語の知識が身についている状態からリスニングの練習に移りましょう。
基本的な英文法や単語がわかっていれば大丈夫です。
当たり前ですが、英語の文が読めない状態で、やみくもにリスニングをしても大変です。
まずは英文法と単語を勉強して長文を読めるようになってからリスニングの勉強に移りましょう。
② 発音記号
僕はまず発音記号を勉強することが、リスニング能力をあげる上で大切だとお話ししています。
これは英語の発音が厳密には日本語の発音と違うためです。
例えば「the」という単語を単に「ザ」と発音する方が多いですよね。
しかしこの発音は正確には「ðə」と言う発音記号です。
つまり全く別の音なのです。
発音記号がわからないと英語を聞き取ることは不可能です。
「いや俺は発音記号なんか勉強していないけどある程度聞き取れるぞ」
という方もいるかもしれません。
確かに何単語かを聞き取ることは可能でしょう。
しかし長い英文を理解するあるいは、会話を理解するには、単に数単語か聞こえた気がするというレベルではなく瞬時に発音から意味をイメージできる必要があります。
これはどういうことかというと、例えばappleという単語が発音された時に、発音記号を練習している人は、その発音を聞いた瞬間にリンゴのイメージを脳内に作り出せています。
しかし、発音をマスターしていない人は、まず「アポー?」と考えた後に「ああ、appleのことか!」となり、「ということはリンゴのことだな」となります。
すなわち単語のイメージを生み出すまでに余分なステップを必要としているのです。
これはTOEICなどの多くの問題を高速で理解していくような試験においても、日常会話においても、もちろん大きなハンデとなってしまいます。
発音記号を学び練習すれば、音声から瞬時に理解しイメージできるようになります。
そのため基本的な発音記号を、最初に習得してしまうというのが、リスニングにおける最もコスパのいい勉強法となります。
発音記号に関しては次の記事を参考にしてください。
③ リエゾン(音声変化に関する知識)
発音記号を勉強した人が次に何をするべきか。
それは英語の音英変化について勉強することです。
英語には音の連結によって、発音に変化が生じるという特性があります。
わかりやすい例でいうと、「shut up」が「シャラップ」と聞こえるような変化があります。
他にも連続する子音が発音されなかったり、弱い音が消えたりなどのルールがあります。
このような音声変化はリエゾンと呼ばれます。
これらのルールを知らないと予想と違う音が来るため、いつまで経ってもリスニングができるようになりません。
リエゾンのルールについては次の記事を参考にしてください。
シャドーイングのやり方
ではここまでで発音記号や音声変化の知識が身につきました。
次に必要なことは、より多くの英文に触れる事で、「音の変化やリズム」に慣れる事です。
音声変化などの知識を得た上で実際の英文を聞くことで、今まで聞き取れていなかった原因がわかります。
この時、漠然と英語の音声を聞いているだけでは効果がありません。
そこで活躍するのがシャドーイングです。
シャドーイングは自分も発音するため、聞こえない音や音声変化を明確にできます。
シャドーイングを行う事で、多くの英文に触れ、
自分が聞き取れない音の変化に気づく事で
リスニング力をどんどん上げていきましょう!
TOEIC公式問題集を使ったシャドーイング方法
具体的にどのように行なっていくかというと、T O E I Cの点数をあげようとしている方には、TOEICの模試を使って行うのが一番おすすめです。
またパート3(余裕があれば1、2、4も)に対して行なっていくのがオススメです。
part3の問題数は39問です。
一個の会話文に対し、設問が3題ですので、会話文が13セットあるパートになります。
形式としては2人または3人の会話を聞き、設問3つについて答えるという問題です。
(参照 https://www.iibc-global.org/toeic/test/lr/about/format/sample03.html)
このような選択肢が3つあるイメージです。
会話文が30秒ほどで長すぎず、シャドーイングの教材として最適です。
手順は次のようになります。
・まず模試を解きます。 (この時リスニングとリーディング通しで解きます。また本番同様、スピーカーを使って解きます。)
・その後模試の復習でシャドーイングを行います。
・最初はスクリプションを見ずに3回行います。
・その後聞き取れなかった部分を意識しながら、スクリプションを見ながらシャドーイングを3回行います。
これが終われば、また次の模試を解き、またシャドーイングをするという流れになります。
模試に関しては2日に一回の目安で行っていくと良いです。
1ヶ月でおよそ15回の模試を解くことができ、かなりの回数シャドーイング行えます。
ここまでくると発音の勉強と合わさって一気にリスニング力が向上します。
復習に関してはシャドーイングを一つの文に対し、6回ずつ行っていくのでかなり時間がかかります。
目安としては一個の模試に4時間ほどかかるイメージです。
しかし愚直に行っていけば飛躍的なリスニング力の向上を実感できるでしょう。
一つ注意点としては、スピーカーの話し方をモノマネくらいのレベルで真似するようにします。
集中して聞くことができ、スピーキングも同時に練習できるのでおすすめです。
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