突然ですがTOEICのリーディングって問題多すぎますよね?
時間が足りず残り10問が塗り絵になってしまう
時間さえ足りたら正解できるのに、
早く解こうとして正答率が下がってしまった
というような方も多いのではないでしょうか?
こんなの解き終わる人いるのかよと僕も思っていました!
一般的にTOEICではリスニングパートの方がリーディングパートよりも上げやすいと言います。
これは平均点的にもリスニングの方が高いことからも、事実でしょう。
そのため、初心者の方はリスニングをまずスコアアップすることをお勧めします。
しかし700点後半から800点超えを目指していこうとすると、どうしてもリーディング力アップが必要になってきます。
リーディングのスコアを上げるには、問題を全て解き終わることが重要です。
なぜ全て解き終わるべきなのか?
もちろん、全て解けた方が点数が上がるからメリットがあるのは、当たり前だろうという方も多いかもしれません。
しかし、単純に解ける問題数が上がる以上のメリットがあります。
【ここで質問です】
Q TOEICでは問題は後ろに行くほど難しくなりますか?
答えはいいえです。
全て解いたことのないひとは、後半の問題の方が難しい長文になると、考えている人もいるのではないでしょうか?
昔のTOEICはそのような傾向がありましたが、今は難易度が、基本的に前半後半に関わらず、均等に配置されています。
ということは前半に難しい問題が配置され、後半に簡単な問題が配置される可能性もあるということです。
実際最後まで解いてみると分かるのですが。後半は、文が3つの問題となっているため、一見難しそうになっていますが、意外と情報を探すだけで答えが見つかるような、解きやすい問題が出たりします。
すると、解き終わらない人は、前半難しいところで時間を使いすぎ、後半の簡単な問題が解けない可能性があるのです。
そうすると、実力以上にスコアに差が現れることになってしまいます。
そのためリーディングスピードを上げることは、スコアを上げるうえで非常に重要なのです。
今回の記事では、リーディングスピードを上げる方法についてケース別に解説していきたいと思います。
本記事を読めば自分の状況に合わせて読解速度を上げる方法がわかるでしょう。
step1 語彙力、文法力などの基礎力の不足の解消
TOEICのリーディングが解き終わらないとひとえに言っても、その原因は人によって違います。
・単語や文法がわからないために、詰まってしまうため、時間が足りないという人
・基礎力はできているが、英文を読むスピードが遅いため解き終わらないという人
前者の人はまず基礎力をつける必要があり、後者の人は読むスピードを上げればいいでしょう。
自分がどちらかを判別するには、模試を時間無制限で解いてみるという方法がおすすめです。
基礎力がある人は時間無制限で解いた場合、点数がかなりアップするでしょう。
TOEICのリーディングは問題数が非常に多いですが、問題の難易度的には決して高くないです。
そのため、中高の文法と単語が完璧な人は、時間を気にせず解いた場合、かなり高得点を取ることができます。
ここで前者の単語や文法がわからないために、詰まってしまうため、時間が足りないという人は、まず基礎力をつけることが必要です。
具体的には高校レベルの文法と単語を完璧にすべきでしょう。
勉強の手順としては、
単語を勉強 → 文法の勉強
と移っていくことがオススメです。
これは単語を最初に完璧にして仕舞えば、その後の文法の学習が非常にスムーズになるからです。
また英語が苦手な人は単語量が不足していることが多いので、まず単語を覚えてしまうといいでしょう。
単語の覚え方に関しては、次の記事を参考にしてください。
step2 精読により英語を語順通りに理解できるようになる(返り読みの防止)
基礎力ができた人は精読を行います。
精読というのは英文をSVOCMなどの要素に分解する作業です。
このSVOCというのは英語の5文型で用いられる要素のことです。
Sは主語、Vは動詞、Oは目的語、Cは補語を指します。(Mは修飾語で副詞扱いの要素です。)
日本語でいうと、Sは「私」、Vは「食べる」、Oは「ラーメン」、Cは「かわいい」とか「面白い」など、Mは場所や時などのことです。
5文型というのは
SV SVC SVO SVOO SVOC
のことを指します。これは何かというと、英文の構造をSVOCの要素を用いて表現しています。
つまりパズルのように分解しているのですね。
例えば
I study english.
S(私) V(勉強する) O(英語を)
となります。
英語は当たり前ですが日本語と語順が違います。
読むスピードが遅くなる原因の一つとして、返り読みをしてしまうということがあります。
返り読みというのは、英語を日本後の語順で理解しようとするために、後ろから前に戻るように読んでしまうことです。
つまり、
I study English at home every day.
という英文を、最後の単語から、
毎日、家で、英語を、勉強します、私は、
というように、一度英語を最後まで見てから、戻るように訳してしまう癖のことです。
これは英語と日本語の語順が違うために、してしまう日本人が多いです。
しかし、これをするとどうしても読む速さが遅くなってしまいます。
{そこで英文を語順通りに理解することが重要です}
そのために重要となってくるのが精読です。
精読を繰り返すことにより、英語の構造を要素で理解できるようになると、語順通りに英文を理解できるようになり、格段に読むスピードが速くなります。
おすすめの参考書としては、「入門英文解釈の技術70」という参考書と、「基礎英文解釈の技術100」という参考書があります。
step3 多読により根本的なリーディングスピードの向上
step2までで充分な基礎力はついているはずです。
そこに多読をプラスします。
多読というのは、英文を大量に読む行為です。
具体的には洋書や英語のニュースなどを読むことが多いです。
読解速度というのは読む量に比例して上がっていきます。つまり読めば読むほど早くなっていきます。
これは日本語でも本を多く読む人ほど、普段読まない人よりも早く読めそうなのと一緒ですね。
次のグラフは英語圏の学生が、年齢が上がるほど読解速度が上がっていく様子を示しています。
- Third-grade students = 150 words per minute (wpm)
- Eight grade students = 250
- Average college student = 450
- Average “high level exec” = 575
- Average college professor = 675
- Speed readers = 1,500
- World speed reading champion = 4,700
- Average adult: 300 wpm
(参照https://www.forbes.com/)
多読を行うことで、根本的な英語の読解速度を上げていくことができます。
ただデメリットとして、多読には即効性がありません。
じわじわと英語力が伸びていくイメージです。
しかし、僕の経験ですが、全く返り読みはしなくなりますし、読解速度の向上、また英語の理解速度が上がるため、リスニングにも大きな効果を及ぼします。
また、慣れるととても楽しく英語力をあげていくことができます。
おすすめは、ハリーポッターなど、シリーズもので自分の好きなものを読むことです。
一巻だけ読破できれば、どんどん読み進めていくことができます。
4. 時間を計り意識してリーディングスピードを上げる
多読まで行えば読解速度は飛躍的に向上しているはずです。
最後にプラスして意識的に読む速さを上げていきます。
まず洋書を用意し、1ページを読む時間を計ります。
そしてページ内の単語数を数え、かかった時間で割ることで、一分間で読める語数を計算します。
TOEICでは一分間の単語数が最低150語以上あると解き終わると言われているので、まずはそこを目標にして読解速度を上げていきます。
参照(https://www.e-eikaiwa.biz/certification/toeic990/)
人間の脳は意識して早く読もうとしなければ、早く読めるようになっていきません。
宿題が1時間後に提出の時に、異常な集中力を発揮した経験はありませんか?
脳は意識的に負荷をかけることで適応しようとして力を発揮します。
ここでコツとしては少しだけ負荷をかけることです。
人間の脳が快感を感じるのはドーパミンが放出された時ですが、ドーパミンは達成できるかどうか微妙な課題を達成できたときに放出されます。
100語で読める方は110語を目標として読んでみます。それを達成できれば、脳にドーパミンがながれ、どんどん楽しくなっていきます。
あとは試験までに150語までに上げ、模試を解いて試していくと良いでしょう。
まとめ
読むのが遅い場合の対処法は
・ 精読により英語を語順通りに理解できるようになる(返り読みの防止)
というのが有効です。それぞれのケースに合わせて、勉強を行っていくことが重要です。