TOEICのリスニングが全く聞き取れない
色々試しても全くリスニングが上がらない
短期間でリスニング力をアップさせるにはどうすればいいか?
このように感じている方も多いのではないでしょうか?
こんにちはRyuです!
僕もリスニングがめちゃくちゃ苦手でした。
しかし色々リスニングについて調べ試行錯誤する中で、リスニングが聞き取れない原因と改善策がわかるようになりました。
意外と英語の長文や文法は得意でも、リスニングがなぜかできない、という方も多いのではないでしょうか。
またなぜできないか原因がわからず、悩んでいる方もいると思います。
しかしTOEICで高得点を取るためにはリスニングパートで確実に高得点を取ることが必須です。
今回は「リスニングが全く上がらない、八方塞がりだ!」という方に向けて、原因と対処法を順番に解説していきたいと思います。
そして短期間でリスニング力をアップさせる方法を伝授したいと思います。
伝授というと大袈裟ですが(笑)
実際僕が2ヶ月でリスニングパート445まで上げた勉強の仕方なので参考になるかと思います。
少しでも僕と同じようにリスニングに悩んでいた方の、お役に立つ記事となれば幸いです。
リスニングができない原因
まずはリスニングができない原因をしっかりと考えてみましょう。
リスニングができないのには大きく分けて2つの原因があります。
①まず一つ単純に音が聞き取れていない。
単純に音が聞き取れないとリスニングはできないですよね。
②聞き取れてはいるが、英語を理解できていない。
聞き取れてもどういう意味か理解できないと正解をさせないですよね。
改善方法としてはまず英語を聞き取れるようにすることが先です。
当たり前ですが聞き取れないことには、その次の「英語を理解する」というステップに進めません。
リスニングが苦手な方はこの「聞き取れるようにする」というステップを飛ばして一気に問題を理解しようとする方も多い気がします。
長文がしっかりと読め、文法も完璧な方は、意外と英語を聞き取れるようにすることで、リスニングのスコアが急激に伸びます。
ではまず聞き取れないという状況を改善する方法を考えていきましょう。
1. 英語の音が聞き取れない
英語聞き取れない原因としては大まかに二つあります。
【原因①】 英語の発音の仕方(発音記号)を知らない
英語の発音は実は、日本語と全く違います。
リスニングが聞き取れない人は、英語の発音を日本語の発音で代用していることが多いです。
例えば、the を「ザ」と代用している人も多いでしょう。
しかし、実はこの発音は正確には「ðə」と言う発音記号です。
この発音記号というのが英語の発音を記号を用いて表したものです。
発音の仕方も舌の使い方も、英語と日本語では異なります。
そのため英語の発音仕方を勉強しないまま、リスニングを行っても、実は想像している音と全く異なる音が流れてくるため聞き取ることができません。
僕も発音記号を勉強しないまま、やみくもにリスニングを行っていましたが、全く成績が伸びませんでした。
逆に発音記号を勉強し始めたとたん、一気にリスニングが得意になりました。
そこでまず発音記号をマスターすることが重要です。
発音記号は量がとても少なく、単語などを覚えるよりもはるかに少ない労力で、リスニング力を爆発的に上げる事ができます。
にもかかわらず多くの人が習得できていないものです。
発音がわからないにもかかわらず、多聴などに挑み、結果としてたくさんアメリカのドラマ見たけど全くリスニングできない、という状態になってしまいます。
それではもったいないですよね。
発音の勉強はいわば超コスパのいい勉強方法なのです。
発音記号の勉強にオススメの教材は「英語耳」です。
非常に有名な本でかつわかりやすく、短期間で発音記号をマスターしたい方におすすめです。
最初に基本的な発音記号を舌の位置まで図なども用いて詳しく書いてあります。
また英語特有の音の変化に関しても書かれており、発音初学者にとっては非常に良書です。
発音記号については次の記事も参考にしてください。
【原因②】 英語の音声変化について知らない
もう一つ英語が聞き取れない理由として、英語の音声変化を知らないということがあります。
英語は日本語と違って、単語と単語がつながる際に、様々な音声変化が生じます。
わかりやすい例で言うと、
shut up が
「シャットゥ、アップ」ではなく、「シャラップ」に聞こえるというものです。
他にも「リダクション」と言われる音の消失や、「t」が日本語の「ラ」のように発音される変化などがあります。
このような音声変化をリエゾンといいます。
リエゾンを知らないと、自分が思っている音と違った音がくるため聞き取ることが大変難しくなります。
そしてリエゾンについて知らない人は、音の変化がうまれていると知らないので、聞こえない理由がわからず、やみくもに勉強してしまいます。
特にリスニングをやってもやっても、聞き取れるようにならないと言う方は、リエゾンなどの発音に関する知識がないことが多い気がします。
これは僕も同様でした。
結果長く、リスニングの上げ方がわからず悩む日々を過ごしました。
でも安心してください、逆に言うとリエゾンについて知り、正しい勉強をしていけば、リスニングが全くできなかった方でも、一気に聞き取れるようになる可能性があります。
ただ単純にリエゾンの種類について知るだけで、急に英語が聞き取れるようになることはありません。
具体的にどういう音声変化が聞き取れないか明らかにして、聞き取れるように改善していくことが必要です。
そこで有効な方法がシャドーイングです。
シャドーイング
シャドーイングとは、英語の音声を聴きながら、その後に続けるようにして、自分も発音していくという練習です。
要するに、合唱の「カエルの歌」を歌うようなイメージです。
英語の影(シャドー)を追うように、自分も発音していきます。
シャドーイングは自分も発音するため、聞き取れない音声変化を明確にできます。
具体的にはTOEICの模試の復習にシャドーイングを用いていくことで、聞き取れない音声変化をなくしていくのが有効です。
詳しくは次の記事を参考にしてください。
2. 英語の意味が理解できない
次に英文の意味を理解できていない可能性があります。
リスニングができるようになるには、聞こえてきた英文を、読んだときに理解できることが必須です。
読んで理解できない英文はもちろん聞いても理解できません。
リスニングを聴きまくってもできないという方は、聞く練習に時間を使いすぎる場合がありますが、その英文をきちんと理解できているのかを確認することが重要です。
理解できない原因としては、次の3つが考えられます。
・単語、文法などの基礎力が不足している
・TOEIC専用の単語がわからない
・英語を高速で処理するのが苦手であるため、早い英語の会話を理解することができない
【原因①】基礎力の不足
まず単純に英語における基礎力が不足している場合、英文の意味を理解することはできません。
発音記号などを勉強して、
I live in Osaka when I was elementary school student.
などが聞こえたとわかっても英文の意味が分からなければ、リスニングができるようになるはずはありませんよね。
TOEICで必要な基礎力の目安としては、高校までの英単語、英文法が完璧で、センター試験(共通試験)で8割から9割以上取れることが目安となります。
基礎力が不足している方はまず、高校英語までの文法・単語を完璧にしましょう。
【原因②】TOEIC専用の単語がわからない
プラスでTOEICにはビジネス系の単語など、高校英語では出てこなかった単語が出てきます。
そのためTOEIC専用の単語を勉強しておくことが必要です。
おすすめの単語帳は、「金フレ」か「TOEIC TEST英単語出るとこだけ! 得点に直結する最重要630語」です。
単語の覚え方については次の記事を参考にしてください。
【原因③】英語を高速で処理できないため理解できない
原因の3つ目として、英語を高速で処理するのが苦手な場合があります。
これは流れてくる英語の速さに、脳が処理するスピードが追いついていないことが原因です。
英語を高速で処理できない人は読解速度を上げることが有効です。
先ほども言いましたが、読んで理解できないスピードの英語は聞いても理解できません。
英語の会話が流れてくるのと同じくらいのスピードで英文を読めるようになれば、リスニングのときも同じくらいのスピードで英語を処理できるようになります。
読解速度を上げるのには、精読と多読が有効です。
精読とは
精読とは英文をじっくりと分析しながら読んでいく行為です。
つまり、英文を構造を分解しながら、文の要素を明確にして理解していくことです。
多読が英文を大量に読んでいく行為なのに対し、精読は英文の構造を分析しながらじっくり読んでいく行為です。
オススメは英文の下に線を引いて、SVOCなどの要素を書き込むやり方です。
5文型(SVOC)を意識しながら精読を繰り返し行っていくと、ある時英語が急激に簡単に見えるようになります。
実際にTOEICパート7に対して精読を行った様子をお見せします。
こんな感じのイメージですね。
精読から多読の流れ
精読で構造が理解できるようになった状態で、多読に移っていきましょう。
多読で大量の英文に触れることで、より英文を高速で理解できるようになります。
また次の記事も参考にして頂くと良いでしょう。
まとめ
①英語を聞き取れるようにする
②英語を理解できるようにする