英語学習ではアウトプットとインプットどちらが需要なの?
アウトプットとインプットの割合はどのくらいがいいの?
効果的なアウトプットの方法が知りたい!
アウトプットとインプットのバランスは言語学習において非常に重要です。
今回はインプット仮説とアウトプット仮説というものを紹介したいと思います。
それぞれインプットとアウトプットの重要性について説いている仮説で、英語学習をする上で非常に参考になります。
またアウトプットが足りない、またはインプットが足りない、という方向けに、効果的なアウトプットとインプットの方法を解説します。
インプット仮説
アメリカの言語学者スティーブン・クラッシェン氏によって唱えられた説で、
「言語学習において、現在のレベルを『i』とした時、『i+1』のレベルのインプットをすることが効果的である」
という説です。
すなわち自分のレベルより少し上のレベルのインプットが効果的であるという説です。
さらにスティーブン・クラッシェン氏は
「言語学習において最も重要なのはインプットでアウトプットは語学力向上に寄与しない」
とも言っています。
なかなか極論ですね。
アウトプット仮説
対してアウトプット仮説とは
メリル・スウェイン氏が唱えた説で
①アウトプットの際に伝えたいことと、伝えられることの差に気づく。
②英語を聞く時や、英語を読むときには曖昧にしていた、「足りない能力」がアウトプットの際には嫌でも明らかになる
③そしてその足りない部分を補うように学習することでよりインプットを効率的にできる
すなわちアウトプットによって自分の不足している能力に気づくことができます。
・発音がわからない
・語彙が少ない
・前置詞の使い方が曖昧だ
・文法が曖昧だ
etc
TOEICの勉強をしていると、意外と点数ばかりを気にしてしまい、なんの能力が足りていないのかをしっかりと考える時間が少なくなってしまいます。
またインプットだけではなかなか、「足りない能力」に気づくことが難しいです。
大事になのは両者のバランスを取ること
インプット仮説をアウトプット仮説を参考にすると
「インプットによる勉強を主軸として、たまにアウトプットすることで足りない能力に気づき、その部分を補うようにインプットしていく。
このとき自分のレベルより少しだけ上のインプットであると、より効果的」
というような勉強法がオススメです。
またインプットとアウトプットのバランスを取ることが重要です。
どちらが不足しすぎていれば、最大限の効果を得ることはできません。
効果的なバランスはインプット対アウトプットが7対3もしくは、8対2ほどであると言われています。
どちらにしよ、インプットの方が多めの勉強法が効果的でしょう。
効果的なインプット法
インプットをしていく際に意識することは自分のレベルを知ることです。
TOEICを受験している人たちのレベルは大きく次のように分けられます。
・初心者(500点未満) 高校までの英単語、英文法に不安あり
・初中級者(700点未満)英単語、英文法は覚えているがTOEICの試験に慣れていない
・中級者(800点未満)TOEICで頻出する文法が網羅できていない。リスニングがやや苦手
これはあくまで一例ですが、まずは自分がどのレベルかを知ってから勉強を始めましょう。
高校英語に不安がある方はまずそこを完璧にして、少しづつインプットのレベルを上げていく、というように、焦らず自分のレベル+1から始めることが、遠回りのように見えて一番近道です。
初級者の方
まずは高校英文法を完璧にするのがオススメです。
初中級者
TOEICの試験に慣れること、テクニックを勉強することが重要です。
模試を解きまくるのと、次のようなテクニックに関する本を1冊持っておくのがオススメです。
中級者
中級者の方は英文法や単語は完璧だと思うので、多読や多聴などを加えていくのがオススメです。
英語のニュースを見たり、Youtubeを見たり、英語のドラマを見たり。
オススメの多読と多聴の方法は次の記事を参考にしてください。
効果的なアウトプット法
アウトプットに効果的な方法としては2つあります。
・オンライン英会話
・独り言
オンライン英会話は月6000円ほどで毎日外国の先生と英語で会話できるので、アウトプットにはオススメです。
ただこの時、漠然と受けてしまうと、効果が薄いです。
あらかじめ話そうと思っていることに必要な英語表現などを予習しておき、講義で話せなかった部分を復習するというように能動的に受けるようにしましょう。
またオンライン英会話では、できるだけ間違いを指摘してくれる先生を選ぶのがポイントです。
どの発音が間違っているかを知ることで改善していくことができます。
オンライン英会話については次の記事を参考にしてください。
独り言
ン英会話は高いしめんどくさいから嫌だ
という方もいるでしょう。
そんな方にオススメの方法は独り言です。
インプットした英語の表現を独り言で自分で使うことで定着させます。
独り言は相手がいないので相手の反応を機にすることなく練習できます。
ポイントは実際に人に話しているように話すことです。
独り言のデメリットとしては発音や英語表現が間違っていても指摘してもらえないところです。
しかしスピーキングの練習としてはかなりオススメなので、オンライン英会話が嫌な方にはオススメです!