多読がTOEICに効果的と聞くけどやり方がわからない
多読を始めようと洋書を買っても一冊読み切ることができない
TOEICのリーディングがいつもとき終わらない
このように悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
多読は英語力をあげる上で非常に効果的ですし、コツを掴めば楽しく英語力を上げていくことができます。
しかし最初の一冊を読破するのに大きな壁を感じますよね。
今回は僕がハリーポッターシリーズを読破した経験から、多読がうまくいかない方に向けて、最初の一冊を超えるための方法をステップバイステップで解説します。
多読のメリット
「多読はTOEICに効果的なのか?」
多読はTOEICに非常に効果的です!
多読というのは、英文を大量に読む行為です。
具体的には洋書や英語のニュースなどを読むことが多いです。
では多読をするとどのようなことが起こるのか。
① 読解速度が上がる
読解速度というのは読む量に比例して上がっていきます。つまり読めば読むほど早くなっていきます。
これは日本語でも本を多く読む人ほど、普段読まない人よりも早く読めそうなのと一緒ですね。
次のグラフは英語圏の学生が、年齢が上がるほど読解速度が上がっていく様子を示しています。
大学生まで行くと毎分450語の速さまで上がっています。
- Third-grade students = 150 words per minute (wpm) (小学3年生)
- Eight grade students = 250 (中学2年生)
- Average college student = 450 (大学生)
- Average “high level exec” = 575
- Average college professor = 675
- Speed readers = 1,500
- World speed reading champion = 4,700
TOEICには毎分150語程度の読書スピードが必要と言われています。
多読を行うことで、根本的な英語の読解速度を上がればリーディングで時間がなくなるという状況は無くなります。
② 返り読みをしなくなる
返り読みというのは、英語を日本後の語順で理解しようとするために、後ろから前に戻るように読んでしまうことです。
つまり、
I study English at home every day.
という英文を、最後の単語から、
毎日、家で、英語を、勉強します、私は、
というように、一度英語を最後まで見てから、戻るように訳してしまう癖のことです。
これは英語と日本語の語順が違うために、してしまう人も多いでしょう。
特に英語学習初心者の方には多いです。
しかし、これをするとどうしても読む速さが遅くなってしまいます。
{そこで英文を語順通りに理解することが重要です}
多読を行うと英文を語順通りに理解できるようになるため、返り読みがなくなり読解スピードが上がります。
③ リスニング力がアップする
意外かもしれませんが多読を行うと、リスニング力もアップします。
リスニングとリーディングは一見別のもののようです。
しかし次のようにどちらも英語を高速で処理することが必要になります。
【リスニング】
音を聞く→意味を高速で処理する
【リーディング】
文字を見る→意味を高速で理解する
この英語を高速で処理する能力が、多読によって養われることでリスニング力がアップします。
多読のメリットは知ってるけど、いざしようと思ってもうまくいかない
このような方も多いですよね。
ではどのように多読をしていけば挫折することなく読破できるのか解説します。
多読ができない理由
多読がうまくいかないのには次のような理由があります。
基礎的な文法、単語の理解が完璧でない。
基礎的というのは高校までの単語や文法をきちんとマスターできていることをさします。
よく多読では、わからないところも辞書をひかずにお読んで行こうといわれます。
楽しく読むために辞書などを使わずに読むのは重要です。
しかし、ある程度の単語や文法をマスターしていないと、内容が全く理解できないため、読んでいても楽しくないですし、一冊読み切るのは不可能に近いでしょう。
遠回りのようですが、基本的な基礎力を最初につけることが、多読を成功させる上では大切です。
内容が難しい、もしくは興味がない本を読んでいる
内容が難しい本は使われる英単語が難しいというのもありますが、単純に内容の理解に時間がかかるので一冊読み切るのが大変です。
また興味をあまり持ってない本を、ネットなどのオススメで見かけ選んでしまうと、読みきれずに挫折してしまうことが多いです。
日本語ですら興味がない本を読むのは大変ですよね
【多読を始める前に】 多読の基礎力をつくる
まず基本的な英語の力をつけます。
基礎力の要素としては次の三つが重要です。
語彙力、文法力、精読力
ではそれぞれについて説明していきましょう。
2.1 語彙力
語彙力は英語学習の基礎となる非常に重要なものです。
日本語でも単語がわからないと文は読めません。
文法の学習も、あとで紹介する精読の学習も単語力があることで非常に効率よく行えます。
高校で出る語彙を完全にマスターしている状態を目指しましょう。
これは有名な単語帳、例えばシステム英単語などを、一冊完璧にすることで十分です。
単語の覚え方に関しては、次の記事を参照ください
2.2 文法力
次に高校で出る文法を完璧に押さえている事が必要です。
これは単に教科書の文法を押さえるだけでも良いですし、有名な文法書を1冊こなせば充分です。
おすすめとしては、有名な参考書をさらっと一周してから、赤シートがついたような文法の問題集を一冊こなせば十分でしょう。
問題集は1ヶ月ほどで三週できると理想です。
2.3 精読力
「え、必要なのは精読じゃなくて速読なのではないか」と感じる方もいるかもしれません。
しかし、速読と言うのは精読をしっかりと究めれば、それに付随して、自ずとついてくるものです。
精読と言うのは速読と対照的な、文章をゆっくりと細かく構文で分解していく行為です。
精読を繰り返すことで、構文の分解が高速で行えるようにし、英語をナチュラルな語順で英文を理解できるようになるのが大切です。
英語を語順通り自然に理解できるようになると、多読が非常に行えるようになります!
精読に関して、詳しくは次の記事を参考にしてください。
精読に関して使う教材としては、「入門英文解釈の技術70」という参考書と、「基礎英文解釈の技術100」という参考書がおすすめです。
これらを行えばセンター試験で9割を取る実力が身についた状態となります。
さてではここまでで前提となる基礎力は完璧となりました。
ここから多読一冊目を読み切る具体的な方法を解説していこうと思います。
多読にハリーポッターを用いるのがオススメの理由
多読にはハリーポッターを用いるのがオススメです。
それには次のような理由があります。
映画を見ることで内容がある程度わかる
多読初心者が一冊を読みきれない原因の一つとして、内容が一度わからなくなると、読むのをやめてしまうことがあります。
ハリーポッターには映画があり、本の内容も大筋は映画と一緒です。
そのため映画を見ておけば、本を読んで内容がわからないところが来ても、話の大筋がわかっているので、読み進めていくことが可能です。
普通の本
内容わからないから、読むのやめよ
ハリーポッター
内容わからないところもあるけど、話の大枠がわかっているので読み進められる!
シリーズものなので、一冊よめば続きを読むのが簡単になる
シリーズものであるため一冊読み切ることができれば、その後の続きを読むことも簡単になります。
なぜならシリーズものでは同じような英単語が使われることが多いからです。
そのため読めば読むほど、前の巻で読んだ単語が出てくるので読みやすくなりますし、語彙も定着しやすいです。
語彙数を増やすには、色々な本を読むのも重要ですが、同じシリーズの本を読んだ方が似たような単語に何度も触れることができオススメです。
また一冊読み切れば、続きを読むのが、新しい洋書を読むより非常に楽です。
そのため多読量を一気に増やすことが可能です。
シリーズ通した単語数がちょうど100万語程度
多読では100万語を超えると、大きく英語力が向上すると言われており、100万語を目標にしようと言われることが多いです。
東大合格者数が全国3位の西大和高校でも、多読を100万語を目標として行っています。
ハリーポッターのシリーズを通した単語数は108万語ほどなので、ハリーポッターを読破すれば、一気に100万語の壁を破ることができます。
もちろん単純に面白いこともオススメの理由です!
多読一冊目を読み切る方法
step1 ハリーポッターの映画を見る
まずはハリーポッターの映画を見るのがオススメです。
単純に面白いですし、本の内容の大筋がわかるので見ておきましょう。
これにより内容がわからなくなり挫折してしまうという、多読にありがちな障害を取り除くことができます。
step2 辞書をひかずに多読を行う
さてでは多読を行っていくのですが、この際、辞書をひかないようにしましょう。
わからない単語をその都度調べていくと、読むのがめんどくさくなり楽しくなくなってしまいます。
しっかりと基礎力がついており、また映画を見た状態なら、内容がある程度わかるので、わからない単語もある程度推測して読んでいくことができます。
読破するコツ
読み切るコツは、読書を習慣にすることです。
1日の中で多読に当てる時間を作りましょう。
このときオススメは他の習慣と組み合わせることです。
通学、通勤の電車で読むのや、お風呂に入っているときに読む、寝る前に読むなど、必ず行っている習慣に組み合わせるのがオススメです。
一度習慣になって仕舞えばほとんど苦もなく読み切ることができます。
とりあえず最初の一冊の壁を越えましょう!
そうすれば自然と100万語に達成できる魔法がハリーポッターにはあります!
まとめ
・多読には読解速度向上、リスニング力アップなどの効果があります。
・多読にはハリーポッターを用いるのがオススメです。
(ハリーポッターはKindle Unlimitedで無料でよめオススメです。)