TOEICの600点はどのくらいのレベルなの?
就活や大学院進学のためにTOEICを勉強しなければいけないが
まず何点を目指せばいいのか分からない
どうやって勉強をすれば600点超えるのか?
このように感じている方も多いのではないでしょうか?
今回はTOEIC600点がどのくらいのレベルなのかを説明させていただきます。
TOEICについて詳しく知らない方も、この記事を読めばすぐに600点を超える勉強法について理解できると思います。
初心者の方向けに
①TOEICについての説明
②600点のレベル
③600点は就活で役立つのか?
④最短で600点を超えるための方法
の順番で話していこうと思います。
僕自身、2ヶ月でTOEIC860を獲得した経験から、できるだけ短期間でスコアを上げる方法を紹介したいと思います。
1.TOEICとは
勉強を始めたばかりの方はTOEICについて詳しく知らない方も多いでしょう。
TOEICとは公式サイトを参考にすると
”日常生活やグローバルビジネスにおける活きた英語の力を測定する、世界共通のテスト。
聞く・読む力を測る TOEIC® Listening & Reading Test と
話す・書く力を測る TOEIC® Speaking & Writing Tests により
4技能(聞く・読む・話す・書く)全ての英語コミュニケーション能力がわかります。”
いわゆる英語能力を判定するテストで、就活や転職、大学院入試の際にも重視されるテストです。
就活や大学院入試では TOEIC® Listening & Reading Test が用いられることが多いです。
問題数( TOEIC® Listening & Reading Test )
問題数はリスニングパートとリーディングパートが100問ずつとなっています。
45分間のリスニングパートの後、75分のリーディングパートがあり、計2時間のテストとなっています。
リスニング495点満点、リーディング495点満点で、合わせて990点満点のテストとなっています。
点数は1問何点というふうに決まっておらず独自の点数換算システムで採点されます。
値段とスケジュール
値段は現在、1回7,810円となっています。
受験に関してはいつでも受けられるわけではなく、次のようなスケジュールになっています。
公式サイトを通じて2ヶ月ほど前に申し込みます。
2.600点のレベル
TOEICについてある程度わかったところで、600点のレベルはどのくらいなのか解説していきたいと思います。
センター試験に換算すると9割くらいのイメージ
センター試験の英語で9割超えてたら、600点は超えるイメージです。
受けたことない方は、どの程度の難易度か想像がつかないかもしれませんが、高校までの英文法と単語が完璧なら特別なTOEIC対策なしでも600点は超えると思います。
これは実際、僕が初めて模試をといた時が650点ほどだったことや、周りの友達の点数を見ても600〜700点ほどがセンター9割くらいの体感です。
大学生の平均が500〜600の間ほどなので、600取れれば平均は超えたと自信を持てます!
600点のコミュニケーションレベル
ではTOEIC600点のコミュニケーション能力はどのくらいなのでしょう?
これにはIIBC(国際ビジネスコミュニケーション協会)が公表している図を参考にしたいと思います。
(参照 TOEICスコアとコミュニケーションレベルとの相関表)
600点はBとCの間くらいの点数です。
日常会話はでき、特定の分野の会話も少しできるが、やや文法的に誤りが発生することがあるというレベルでしょう。
もちろんスピーキングの練習をしていないと、なかなか実際のコミュニケーションは大変なので、それについてはオンライン英会話などをプラスで行うことをオススメします。
僕はdmm英会話を行っています!
600点以上の人の割合
600点以上の人の割合は次のようになっています。
600点以上は全体の約47%ほどなので、受験者の半分以下のイメージです。
こう聞くと難しそうですが、しっかりと対策をすれば十分可能なスコアです!
英検に換算すると
TOEIC600以上は英検に換算する準2級くらいになります。
文科省 英語の資格・検定試験に関する基礎資料 参照
3. 600点は就活で役に立つのか
TOEIC600点は就活で有効です!
まず次のグラフを見ていただきたいです
(参照 TOEIC®Program DATA&ANALYSIC 2020 2019年度受験者数と平均スコア)
上図から大学生の平均スコアが574点であることがわかります。
これは個人で受けに行った大学生のスコアのため、大学で集団で受けさせられている生徒のスコアよりも高くなっています。
集団で受けた大学生のスコアは次のようになっています。
(参照 TOEIC®Program DATA&ANALYSIC 2020 2019年度受験者数と平均スコア)
こちらは大学生の平均スコアが455点となっています。
これらから考えると大学生の平均スコアは500点前半くらいだと考えられます。
4年生の方がスコアが高くなることを考えても、就活生の平均スコアは600点に及ばないでしょう。
そのため600点を超えていれば
・TOEICを受けているという差別化
・平均を超えていることによる差別化
の両方が測れるので就活にとって有利にはたらきます。
ほんとに企業はTOEICを重視しているの?
このように思った方は次の図を見てください。
70%ほどの会社が採用の際にTOEICを参考にしていることがわかります。
新入社員に求められるスコアは550〜565点となっています。
よって600点というスコアは充分就活に有効だと考えられます。
4. 600点取るための勉強法
さて、では600点取るためにはどうすればいいか。
まず高校までの文法単語が完璧でセンター試験が9割ほどを超えていたような方でしたら、TOEICの単語帳と、模試をといて試験に慣れるだけで700点は超えると思います。
試験まで時間がある方はまず高校英語を完璧にするのがオススメです。
高校英語を完璧にすれば自然とTOEICも600点を超えるようになります。
高校英語を完璧に
高校までの文法が不安な方は語彙力、文法力、精読力という3つを完璧にすることをオススメします。
詳しく解説します。
① 語彙力
必要となるのは高校で出る語彙を完全にマスターしている事です。
これは有名な単語帳、例えばシステム英単語などを、一冊完璧にすることで十分です。
単語の覚え方に関しては、次の記事を参照ください。
② 文法力
次に高校で出る文法を完璧に押さえている事が必要です。
これは単に教科書の文法を押さえるだけでも良いですし、有名な文法書を1冊こなせば充分です。
おすすめとしては、有名な参考書をさらっと一周してから、赤シートがついたような文法の問題集を一冊こなせば十分でしょう。
問題集は1ヶ月ほどで三週できると理想です。
③ 精読力
「え、必要なのは精読じゃなくて速読なのではないか」と感じる方もいるかもしれません。
確かにセンター試験や、TOEICにはどうしても速読の技術が必要となってきます。
しかし、速読と言うのは精読をしっかりと究めれば、それに付随して、自ずとついてくるものです。
精読と言うのは速読と対照的な、文章をゆっくりと細かく構文で分解していく行為です。
TOEICにはどうしても速読の技術が必要となってきます。
しかし、ただ早く読むことを目標とし、文章雑に読んでしまうと、どうしても得点が伸び悩む原因になります。
基本は精読を繰り返すことで、構文の分解が高速で行えるようにし、英語をナチュラルな語順で英文を理解できるようになるのが大切です。
そうすると自然と問題を解くスピードが上がっていきます。
精読に関して、詳しくは次の記事を参考にしてください。
ここまで行えばセンター試験ではほぼ満点近くをとることができます。
精読に関して使う教材としては、「入門英文解釈の技術70」という参考書と、「基礎英文解釈の技術100」という参考書がおすすめです。
この後TOEIC専用の単語帳と公式問題集をするのがお勧めです。
とはいえ高校英語を完璧にするのはかなり時間がかかります。
そこで時間がない方は次のように行ってください。
試験までに時間がほとんどないという方向け
1.高校文法用の薄い参考書を1冊だけ完璧に
2.TOEIC TEST英単語出るとこだけ! 得点に直結する最重要630語(TOEIC専用の単語帳)
3. TOEIC L&Rテスト直前の技術 (試験のテクニック)
4. 公式問題集 (テクニックを試す)
この順序で単語帳2週間で3周、「TOEIC L&Rテスト直前の技術」を1週間、模試を2日に1回で、8回分、ほど行えば1ヶ月半で600点は超えます。
1.高校文法用の薄い参考書を1冊だけ完璧に
時間がない方は高校英単語と精読を飛ばして、薄い英文法書を1冊だけ完璧にしましょう。
高校英文法をひとつひとつわかりやすく。改訂版 という本がオススメです。
2.TOEIC TEST英単語出るとこだけ! 得点に直結する最重要630語(TOEIC専用の単語帳)
その後TOEIC専用の単語帳を1冊だけこなします。
TOEICでは特有のビジネス単語などが出るため、覚える必要があります。
オススメはTOEIC TEST英単語出るとこだけ! 得点に直結する最重要630語(TOEIC専用の単語帳)という単語帳です。
この単語帳は一般的な単語帳に比べ単語数が少なく初心者にオススメです。
しかも頻出単語を絞ってあるため、僕もこの単語帳だけで860点取れたのでオススメです。
単語帳は1周では絶対に覚えられないので3週はしてください。
最初の1週を完璧にしなくていいので、多少雑でも繰り返すようにしましょう。
3. TOEIC L&Rテスト直前の技術 (試験のテクニック)
TOEICでは試験のテクニックが重要です。
TOEICは問題が非常に多く初心者は解き終わりません。
またリスニングも1度しか読まれないため、初めて受ける方はかなりきついです。
本来は試験を何度も受けることで慣れていくのですが、最短でスコアを上げたい方はテクニックについて解説している本を1冊こなすことがオススメです。
TOEIC L&Rテスト直前の技術 (試験のテクニック)ではTOEICの問題形式や解き方、テクニックを解説しています。
また「受験票が届いてからでも間に合う11日プログラム」とうたっており、時間がない方でもこなせる内容となっています。
4. 公式問題集 (テクニックを試す)
テクニックをみにつけたら実際に模試をといて、テクニックを自分のものにします。
ここまでしっかりとこなせば600点は確実に超えます。
時間がある方は、高校英語をしっかり行ってからTOEIC対策に移った方が高スコアをとりやすくオススメです。
TOEICのオススメ教材は次の記事を参考にしてください。
5. リスニングとリーディングどちらから勉強するべきか
リスニングから勉強を始めるのがいいのか?
これはリスニングのがスコアが圧倒的に上げやすいからです。
それは次のグラフを見てもわかるでしょう。
これはリーディングが問題数が多く、文法知識も必要で、スコアを上げるのが大変なのに対し
リスニングは、テクニックと、発音記号の勉強、シャドーイングを行うことで、割と簡単に、しかも大きくスコアが伸びるパートだからです。
TOEIC全体のスコアを上げるには、リスニングパートのスコアを上げることが必須です!
点数の目安としてはリスニング350、リーディング250で、合計600点がいいのではないでしょうか。
リスニングの勉強法に関しては次の記事を参考にしてください
まとめ
・TOEICの600点は就活にも有効で初心者がまず目標とすべきスコアです。
・まずはリスニングのスコアを上げることを目標として、基礎を固める、あるいは紹介した方法で最短でスコアを獲得しましょう
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