Part1は確実に満点をとりたい!
簡単なパートなのにいつも何問か間違えてしまう。
このように感じている方も多いでしょう。
TOEICで高得点を狙う場合、パート1は確実に満点をとりたいパートです。
しかし意外と1、2問落としてしまう人も少なくないです。
今回は2ヶ月で860点を獲得した経験をもとに、初心者向けにPart1で満点を取るためのコツ6つと勉強法を解説します。
part1の問題形式
問題数は6問で、写真と選択肢が4つ読まれ、その中から絵に合う正解を選ぶ形式です。
(A) He is shoveling some soil.
(B)He is moving a wheelbarrow.
(C)He is cutting some grass.
(D)He is planting a tree.
(参照 TOEICサンプル問題Part1)
正解は(A)ですね。
問題のタイプとしては次の3つがあります。
①人物1人
②人物複数
③風景やもの
人物1人
(参照 TOEICサンプル問題Part1)
1人の人物の写真についての問題です。
その人物の服装や何をしているかについて、写真を眺めたときに意識しておくことが重要です。
注意すべきは、人ではなく周りのものや風景(椅子が並んでいるや、気が植えてある)などについての設問が正解になる時があることです。
初心者の方は人物に注目しすぎて意外に間違えてしまうので、風景やものが正解になる可能性を意識して写真を見ておきましょう。
人物複数
(参照 TOEICサンプル問題Part1)
複数の人物に関する写真を見て設問に答える問題です。
正解としては次のようなタイプの選択肢になります。
①彼らは(They)なにをしているかが答えになる場合
②1人の人物が何をしているかが答えになる場合
③風景やものが答えになる場合
複数の人やものに対して、満遍なく注目しておく必要があります。
風景やもの
人が写ってない、風景やものについての写真の問題です。
注目すべきはどういう場所なのか、ものの状態はどうなっているか、などです。
よく出題されるのは車が「一列に並んでいる」や「反対方向に進んでいる」などです。
方向や動きについて注目しておくことが重要です。
Part1で満点を取るメリット
Part1で満点をとるメリットはズバリ、その後の余裕につながることです。
正直スコア的には7問しかないため、間違えても大きな痛手にはなりません。
しかし序盤で間違えてしまうと、その後挽回しないと、と思って変に力んでしまいます。
Part1を満点で乗り越えることで余裕が生まれ、その他のPartも高得点が可能です。
Part1の攻略法
①Direction(説明)は聞かない
Partの始めにはそれぞれ短い説明が読まれます。
特にPart1はリスニングセクションの最初のパートなので、サンプル問題が読まれます。
これは毎回同じ内容なので特に聞く必要がありません。
説明が流れている間は、写真を見て、「どんなことが聞かれそうかな」と考えておきましょう。
できるだけ6つ全ての写真を見ておくのがオススメです。
ただ音声が始まる前には、最初の写真に戻っておくように注意しましょう。
②頻出単語を覚える
Part1で満点を取るためには頻出単語を覚えていることが必須です。
Part3.4は会話分が読まれるため、選択肢の単語の意味がわからなくても、会話文中にその単語が出てきた場合、正解できる可能性があります。(似た発音の単語に騙される危険もあり)
しかしPart1では写真を見て、選択肢を選ぶため、単語の意味がわかっていないと正解を選ぶことは不可能です。
TOEICでは特有の単語が出題されるため、まずは専用の単語帳を1冊完璧にしましょう。
単語帳を完璧にすることはリスニングパート全体のスコアの底上げや、リーディングパートのスコアアップにもつながります。
おすすめの単語帳は「金フレ」か「TOEIC TEST英単語出るとこだけ! 得点に直結する最重要630語」です。
単語帳はなんでもいいので1冊は持っておくのがオススメです。
③初心者は視点のずらしに注意する
初心者の方は、写真の中の目立った部分に注目しがちです。
例えば公園でベンチに座って本を読んでいる人がいた場合
The man is reading a book.
のような答えを期待してしまいますが、意外と「木が植えられている」などが答えになったりします。
慣れてくると難なく正解できるのですが、人にしか注目してないと意表をつかれ間違えることがあるので注意しましょう。
④進行形に注意する
TOEICのPart1で進行形が出てきた場合、間違えの可能性があるので注意が必要です。
例えば次のような写真に対し
The man is putting on red T-shirt.
のような選択肢がある場合があります。
put on=身につける
と考えて正解だと思いがちですが、
is putting on という現在進行形になっているため
「身につけている最中」すなわち「着ようとしているところ」というような意味になります。
着替えの最中なら正解なのですが、着ている状態を表すには
is wearing (身に付けている)
が正解です。
また受動態の進行形も間違いであることが多いです。
The books are being placed on the desk.
のような選択肢があります。
これも本を置こうとしている最中の写真ならば正解なのですが、すでに置かれている写真の場合不正解となります。
このようにTOEICのPart1では現在進行形がひっかけとしてよく用いられるため注意しましょう。
⑤単語の言い換えに注意する
Part1では曖昧な単語が使われることが多いです。
例えば洋服売り場に関する写真の問題の場合
洋服がかけられている「Clothes are hung.」ではなく
品物が売られている 「The merchandise is on sold. 」
のように言い換えられたりします。
服を品物として言い換えています。
このようにPart1では抽象的な表現を用いられることが多いです。
そのため頻出する単語をしっかりと覚えておくことが重要です。
⑥消去法を使う
初めのうちはなかなか完璧に聞き取るのは難しいです。
そこで消去法を使うのがオススメです。
写真と明らかに違う設問を消去することで正答率を上げることができます。
ポイントは「なんとなく正解っぽい」という理由で選ばないことです。
根拠を持って選択肢を選ぶようにすることで正答率を上げましょう。
オススメの勉強法
Part1の勉強は次のステップで行いましょう。
①単語帳を完璧に
②発音記号と音声変化を勉強しておく
③先程のポイントを意識しながら公式問題集を行う
①単語帳を完璧に
まずは1ヶ月ほどで単語帳を完璧にしてから模試に移りましょう。
単語がわからない状態で模試を行っても非常に効率が悪いです。
単語の覚え方に関しては次の記事を参考にしてください。
②発音記号と音声変化を勉強しておく
リスニングが聞き取れない原因の多くは
・発音記号を知らないこと
・英語の音声変化を知らないこと
であることが多いです。
英語の発音は厳密には日本語と異なります。
リスニングが苦手な方はこの発音の仕方を勉強しておらず、日本語の発音の仕方で代用しています。
Thank you. 「センキュー」
みたいなイメージです。
これをしているとTOEICのように大量の英文を高速で処理する必要のある試験では、聞き取ることが不可能に近いです。
「発音できない音は、聞き取れない。」
と言われるように、まずは発音記号を勉強しておくことがリスニング力アップの近道です。
発音記号に関しては次の記事を参考にしてください。
もう一つ英語が聞き取れない理由として、英語の音声変化を知らないということがあります。
英語は日本語と違って、単語と単語がつながる際に、様々な音声変化が生じます。
わかりやすい例で言うと、
shut up が
「シャットゥ、アップ」ではなく、「シャラップ」に聞こえるというものです。
他にも「リダクション」と言われる音の消失や、「t」が日本語の「ラ」のように発音される変化などがあります。
このような音声変化をリエゾンといいます。
リエゾンについては次の記事を参考にしてください。
③先程のポイントを意識しながら公式問題集を行う
単語帳が終わり発音記号と音声変化を勉強したら、先程話したポイントを意識しながら模試を行いましょう。
模試を解くことで問題に慣れていき、ポイントを特に意識しなくても正解を選べるようになっていきます。
間違った問題に関しては復習の際にシャドーイングを行いましょう。
シャドーイングとは、英語の音声を聴きながら、その後に続けるようにして、自分も発音していくという練習です。
要するに、英語で合唱の「カエルの歌」を歌うイメージです。
英語の影(シャドー)を追うように、自分も発音していきます。
リスニング力のアップに非常に効果的な方法です。
シャドーイングに関しては次の記事を参考にしてください。