単語帳を何周やっても覚えられない
自分は記憶力が悪いのかな?
TOEICで高得点を目指す場合、語彙力を増やすことは必須です!
しかし
「単語帳を何周もやってるのに覚えられない!」
英語初心者の方や中級者の方でもこのように悩んでいる方は多いでのはないでしょうか?
単語をなかなか覚えられない人には実は3つの特徴があります。
今回は、家庭教師の経験や僕自身の経験から、単語帳を何周もしているのに覚えられない方によくある特徴3つと改善方法を紹介します。
単語力を伸ばして点数を劇的にアップさせましょう!
単語の勉強は最重要課題!
なぜ単語を最初に勉強することが重要なのか。
それは
英語=単語を組み合わせるパズル
だからです。
英語における単語とは、数学における、数字や記号と同じような意味があります。
文法を学習するにも、長文を読むにも単語はもちろん絶対出てきます。
そのため最初に単語を覚えてしまえば、その後の学習の効率が非常によくなります。
逆に単語がわからないと、勉強効率が格段に落ちます。
イメージとしては、絵が描いていないピースからジグゾーパズルを組み立てるようなものです。
かなり大変ですよね笑笑
ここで、その都度わからない単語は、調べればいいのではないかと、考える方もいるかもしれません。
これは非常に効率が悪いです。
いわば数学において1や2や、+、ーの意味がわからない、あるいは公式がわからずに問題を解こうとして、その都度調べるのと同じ感じです。
しかし英語が苦手な方の多くは、単語の多さゆえに、単語を覚えることをめんどくさがってしまいます。
実は英語が苦手な原因は、単純に単語の覚え方が甘いために、文法や長文まで伸び悩んでいることなのです。
また国語などで考えてみると、もし
私は英語が好きです
という文章があったとして、
「私」 「は」 「英語」 「が」「すき」「です」
というそれぞれの単語の意味がわかっていないのに、主語が、述語が、節が、などの話をしても非常に難しいでしょう。
その後の勉強を進める上でも、単語を覚えてしまうことは最も効率が良いのです。
単語が覚えられない原因3つ
では単語帳を何周しても覚えられない人と、すぐに覚えられる人が存在するのはなぜなのでしょう。
単語が覚えられない人にありがちな3つの特徴を開設します。
一周の定義が甘い
意外とありがちなのがこのパターンです。
「単語帳を3周もした!」
などの発言をよくする人は要注意です。
覚えることよりも、何周するかが目的になってしまっている可能性があります。
こういう人は、結果として1周の定義が甘めになります。
ただ単語帳を一周さらっと見ただけの状態を一周と言う人と、それぞれの単語を何度も復習し、一通り覚えられた、くらいの状態を「一周目」として定義している人では、単語の定着率に大きな隔たりがあります。
何周もしているのに覚えられないという人の中には、単純に一周あたりの密度が薄いことが原因の場合が少なくありません。
当たり前のようですが、単語帳を何周もするのは、単語を覚えるためです。
目的と手段が逆転しないように注意しましょう。
対策:何周目を気にしない
記憶する上では、何周も単語に触れるというのは重要です。
しかし、数が多ければ多いほど良いという考え方は危険です。
1周の質を下げないように気をつけましょう。
注意:
こういう言い方をすると1周に時間をかけ過ぎてしまう人がいますが、それも回転率を下げるため注意が必要です。
回転率の高さ自体は単語を覚える上で非常に重要です。
ポイントは、何周やったかではなく実際に覚えられているかを重視するということです。
回転率が悪い(単語にふれる頻度が少ない)
一周あたりに期間をかけすぎている場合も定着率が悪くなってしまいます。
人間の脳は触れる頻度が多い情報を長期記憶として保存する性質があります。
詳しくは次の記事を参考にしてください。
そのため触れる頻度が低い情報は記憶に残りません。
よく会う人の顔は覚えるけど、めったに会わない人の顔は忘れてしまうのと一緒です。
単語帳というのは、えてして量が多いものです。
1000語を超えるような単語帳も多いです。
そのため1周するのに時間がかかりすぎてしまう方がいます。
特に仕事をなされている方などはなかなか勉強に時間が取れず、1周するのにかなり時間がかかってしまう場合があります。
そうすると、2周目にはほとんど記憶に残っておらず、全然単語が覚えられないという悪循環に陥ってしまいます。
小分けにしよう!
単語帳全部を1周とするのではなく、小分けにしましょう。
例えば1000語の単語帳なら、200単語ごとに小分けにし、200単語が覚えらたら次の200単語へ、という風にします。
こうすると1周の質を保ちながらも、1周あたりの時間を短くでき、同じ単語に触れる頻度を格段に上げられます。
1000語を200語ごとに小分けにすれば、単純に考えて、同じ期間で同じ単語に触れる頻度は5倍になります。
思い出す作業をしていない
単語を覚える際に「思い出す」という作業をしてない方は意外と多いです。
記憶には「覚える」「保存する」「思い出す」と言う3つのステップがあります。
「覚える」「保存する」を重視する人が多く、「思い出す」にことを疎かにしている方が多いように思います。
脳科学者の茂木健一郎氏も「ど忘れをチャンスに変える思い出す力: 記憶脳からアウトプット脳へ!」 河出書房新社 (2019/7/11) と言う書籍で、「思い出す」ことの重要性について述べています。
脳の記憶に定着させるには、覚えようとすることに加えて、思い出そうとすることを意識的に行うことが大切です。
これはを単語帳を覚える際にも需要です。
単語を覚えられない方の多くは、覚えようとすることに必死で、思い出すと言う作業が少ないことが多いです。
コツ
コツとしては単語帳を一個覚えて次の単語を覚えたら、一度一個前の単語に戻って、英語から日本語の意味を思い出してみる。
思い出せたら、3個目の単語にいき覚え、また2個目を思い出せるか確認、これを繰り返し1ページ終わったら、次のページでも同じことを行います。
そして次のページが終わったら、前のページを思い出せるか確認する、というふうにすると非常に記憶の定着がいいです。
つまり
①1個めの単語覚える
②2個目の単語覚える (ここで①に戻り思い出す)
③3個目の単語覚える(ここで②に戻り思い出す)
・
・
・
④1ページ目終了
⑤2ページ目も同じように覚える(ここで④に戻り思い出す)
と言うような手順です。
このとき思い出せない単語があれば、その都度覚え直しをします。
このようにしていくと、一見遠回りのようですが、記憶のメカニズム的に非序に早く覚えられます。