ネットで紹介されている参考書が多すぎて、結局どれが自分に合っているか分からない!
TOEIC初心者は何から勉強すればいいの?
TOEICの勉強を始めたいのだが、まずどの教材を買えばいいの?
TOEICの勉強を始めたばかりの方の中には、このように何から勉強を始めれば分からず困っている方も多いのではないでしょうか?
また、本屋のTOEICコーナーに行くと、あまりにもたくさんの参考書が並べられてどれを買えばいいのかわからないですよね。
今回は初心者の方におすすめの勉強法と意識するポイント、参考書まで大公開します!
僕はこの参考書たちで915点までいけました!
まずは自分のレベルを知ろう
TOEICの勉強を始める上で最も重要なことは、自分がどのくらいの英語力か把握することです。
TOEICの勉強を始める人のレベルは様々です。
・大学受験で英語をかなり勉強していて、文法や単語は完璧という人
・社会人で昇進のためにTOEICが必要だが、ずいぶん英語を勉強してない人
・趣味で受け始めようとしている方
高校までの英文法や単語が完璧な方と、中学の英文法、単語を忘れてしまっているという方では、勉強すべきポイントが違ってきます。
その違いを考えずにやみくもに、ネットのおすすめの勉強法などを試しても、効率が悪いでしょう。
まず一度模試を解いてみます。
このときスコアが600点を超えるような方は高校までの英文法と単語はほぼ完璧であることが多いです。
なので、あとはTOEIC専用の単語帳と公式問題集を行って模試に慣れていくだけでスコアはどんどん伸びていきます。
次にスコアが0〜500前後となってしまった方は以下のような原因が考えられます。
①英文法が全くわからない
②英文法はわかっているが、わからない単語が多い
③リスニングを聞き取るのが非常に苦手(リスニングのスコアだけリーディングに比べて低い)
・①の方はまず英文法をおさらいすることをオススメします。
ここでやみくもに模試を解いてもなかなかスコアが上がらないでしょう。
教科書でも薄めの文法書でもいいので、文法をある程度マスターしてから、TOEICの勉強に入りましょう。
・②の方は英語学習から離れていたため、単語が抜けてしまっていることが考えられます。
高校で使う「システム英単語」などの単語帳を一冊こなしてから、TOEICの勉強に入りましょう。
③のリスニングが苦手な方は発音記号を勉強してから模試を使った勉強に入ると効率よくリスニング力を上げていくことができます。
スケジュールを立てよう
自分のレベルと改善点がわかったら次はスケジュールを立てましょう。
まず試験を受ける日にちを決めます。
あとは目標スコアに合わせ1日の勉強量を決めていきましょう。
次の表をご覧ください。
オックスフォード大学出版による教員向けの資料を参考にすると、現在のスコアと目標とするスコアから必要な勉強時間がわかります。
例えば、現状が550点で、3ヶ月後の大学院入試までに750点取りたいという方がいるとします。
すると必要な勉強時間は450時間であるため
450時間➗90日=5時間/日
つまり1日あたり5時間程度の勉強時間が必要とわかります。
実際には人によって得意、不得意な部分が違うため、必ずしもこの表が当てはまる訳ではありませんが、スケジュールを立てる上で参考にしてみてください。
具体的な勉強に関しては次の記事を参考にしてください。
まず勉強すべきコスパ最強のポイント2つ
勉強を始めるにあたって、まず勉強しておくのがいいポイントを2つ紹介させていただきます。
①発音記号
発音記号は高校で少し勉強したことがあるという方もいるかもしれません。
僕もそうでしたがあまり重要視していませんでした。
しかし、発音記号は量が少ないのに覚えることでリスニング力に大きな影響を与えます。
リスニングには発音が大切と聞いてどう思うでしょうか?
スピーキングには確かに発音が重要でしょう。
発音が綺麗ならば相手に対し、しっかりと意味を伝える事ができるというのが一般的な意見でしょう。
ではなぜリスニングにも大切なのでしょうか?
よく「発音できない音は、聞き取れない」と言われます。
これは自分が発音できない音を聞いても、雑音として処理され、理解することができないということです。
日本の英語教育では発音をあまり重要視しません。
実はこれが日本人がリスニングが苦手な原因なのです。
僕も、発音を全く重視しておらず、リスニングの勉強法としてはただ教材を聴きまくる。
少し早くして聞いてみたり、スクリプトをみながら聞いてみたりと色々試しました。
しかし何故か根本的なリスニング力が上がってるように感じませんでした。
その原因は発音記号の勉強を疎かにしていたことにあったのです。
なぜなら英語と日本語の発音は厳密には異なるからです。
そのため英語の発音の仕方を学ばないと聞き取るのが難しいのは当たり前なんです。
おすすめの教材としては「英語耳」です
非常に有名な本で、わかりやすく、短期間で発音記号をマスターしたい方におすすめです。
最初に基本的な発音記号を舌の位置まで図なども用いて詳しく書いてあります。
また英語特有の音の変化に関しても書かれており、発音初学者にとっては非常に良書です。
発音記号について詳しく知りたい方は次の記事を参考にしてください。
②TOEIC専用の単語
TOEICにはビジネス系の単語が頻出します。
そのため今まで英語を勉強してた人も、専用の単語帳を勉強する必要があります。
なぜはじめに、単語を勉強するのがコスパがいいか?
それは単語を最初に学ぶと、その後の、文法、長文、リスニング、全ての勉強の効率が大幅に上がるからです。
またここでもさっきの発音記号を意識しながら、単語を覚えていくことで、リスニング力も同時に伸ばしていくことができます。
おすすめの単語帳としては、「TOEIC(R) TEST 英単語 出るとこだけ!」です。
金フレなども有名ですが、この単語帳の方が単語数が絞ってあるので、覚えるまでの時間が少なくて済み、その分早く、模試や文法の勉強に入ることができるので効率的です。
単語の覚え方については次の記事を参考にしてください。
単語の覚え方については次の記事を参考にしてください。
【初心者にもおすすめ】900点まで獲得可能な参考書紹介!
勉強の流れがわかったら初心者の方におすすめの参考書を紹介したいと思います。
TOEICの参考書は価格が高いものが多いので、変な参考書を買ってお金を無駄にしたくないですよね。
ぜひ参考にしてみてください!
高得点を取るための参考書の選び方4ステップ
TOEICの参考書を選ぶ際には次のようなポイントを意識しましょう。
①単語・文法・リスニングに関する教材を選べているか
②参考書を買いすぎない
③自分のレベルや目標に合っているか
④テクニックに関する教材を1冊買う
①単語・文法・リスニングに関する教材を選べているか
TOEICの参考書を選ぶ際には、単語に関する教材、文法に関する教材、リスニングに関する教材を選べているか意識しましょう。
この3つはTOEICのスコアを上げるうえで、根幹となる3本の矢です。
それぞれに関して1冊は参考書を用意することをお勧めします。
単語→ 単語帳
文法→文法問題集
リスニング→公式問題集
単語と文法に関してはTOEICの勉強を始める上で基礎となる項目なので必須です。
リスニングは初心者がTOEICの点数を上げるうえで、とても大切です。
TOEICでは次のように、リスニングの方がリーディングよりも平均点が高くなっています。
TOEIC公式サイト 2019年度 受験者数と平均スコア 参照
またリーディングは問題が非常に多く、難易度も高いのでスコアを上げるのに時間がかかります。
初心者の方はまずリスニングの成績を上げるようにしましょう。
②参考書を買いすぎていないか
参考書は買いすぎないようにしましょう。
勉強でもっとも大切なのは、同じ参考書を何度も繰り返し定着させることです。
有名な話として、東大主席の山口真由さんは問題集を七周もしていたという話があります。
たくさん参考書を買うのは金銭的にも勿体無いので、参考書は数冊に絞って繰り返すようにしましょう。
③自分のレベルや目標に合っているか
TOEICには非常に多くの参考書があります。
そのため満点を目指す方向けの参考書や、600点を超えるための参考書など、はば広い参考書があります。
目標が600点なのに満点を目指す参考書を買う必要はありません。
基本的に目標点数が高くなるほど、覚えることも多くなり内容も難しくなります。
自分の目標とレベルに合った参考書を選ぶのが、効率的にスコアを上げるためには重要です。
④テクニックに関する教材を1冊買う
TOEIC初心者のかたがまず悩むのは、時間配分や問題の解き方です。
TOEICは
・リスニングが1回しか読まれない
・問題が非常に多く解き終わらない
などの特徴があり、初めて受ける方はかなりきついです。
これは試験を受けまくると、慣れていくのですが、時間がかかります。
そこで先読み(リスニングで問題を先に読む技術)などのテクニックを学ぶと、一気にスコアを上げることができます。
そのため1冊テクニックに関する本を持っていくのがオススメです。
オススメ教材5選
それではオススメの教材を5位から紹介していきます。
・5位 でる1000
5位は TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問 という教材です。
これはTOEIC学習者にとっては非常に有名な文法の参考書です。
文法の勉強にはこれを使っておけば間違いなしです。
作者のTEX加藤さんは、TOEICで満点を98回も獲得している方で、 とても信用できる書籍です。
TOEIC初心者の抱える問題として問題が全て解き終わらないというものがあります。
TOEICのリーディングは非常に問題が多く、解き終わらないという方が非常に多いです。
そういう方におすすめの対策の一つとして、前半の文法を完璧にして早く解き、後半の長文に時間を残すという方法があります。
TOEICの構成としてはパート5に、30問ほどの文法問題があります。その後かなりの量の長文があります。
解き終わらない人は一見、長文に時間がかかりすぎてしまうため、解き終わらないように見えます。
もちろん読む速さを上げることは大切です。
しかし、それよりも文法問題に時間を使い過ぎているという場合が多いです。
長文は読む量は多いですが、難易度としては実際は高くなく、時間さえ間に合えば十分解くことができます。
しかし前半の文法問題に時間を使いすぎるために、ほとんど後半がとけずマークシートの塗り絵になってしまう方が多いです。これでは点数がなかなか伸びません。
そこで文法を最小の時間で解く必要があります。
文法問題自体は、特殊なものではありませんが、頻出する文法のパターンや語彙などがあり、この教材ではそれらを網羅しています。
また問題数が1000とかなり多く、大変ではありますが全てこなせば飛躍的に文法力が向上し、結果長文を解く時間も増えるため、リーディングの点数が向上します。
難易度 ⭐️⭐️⭐️
レベルとしてはやや難しいです。
高校までの基本的な文法が身に付いている方は問題ないですが、そうでない方は基本的な文法を身につけてから始めることをお勧めします。
コスパ ⭐️⭐️⭐️
2530円とやや高いですが、1049問も文法問題がついており、解説も非常に丁寧なことを考えるとコスパは良いと思います。
即効性 ⭐️
即効性は低いです。
問題が非常に多くしっかりとこなせばTOEICのリーディングパートのスコアを飛躍的に上げることができますが、すぐに点数を上げたい方には向いてません。
デメリット
・問題が多すぎて解ききれないので短期間で成績を上げたい人には向いていない。
・文法の基礎ができていない人にはやや難しい内容
・重い(笑)
使い方
使い方は次の記事を参考にしてください!
・4位 TOEIC TEST英単語出るとこだけ!
4位は TOEIC TEST英単語出るとこだけ! 得点に直結する最重要630語 という教材です。
これはTOEIC専用の単語帳です。単語帳としては有名な金フレなどがあります。
僕は模試を解く前に、単語帳を完璧にすることを推奨しています。
これは、その後の学習を圧倒的にスムーズにできるからです。つまり、文法や、模試を使った勉強が楽になるからです。
この単語帳は630語で、金フレなどが1000語ほどあるのに対しかなり少ないです。
しかし重要な単語は網羅できているので、短期間で完璧にしやすく非常に実用的です。
僕もこの単語帳で860点取れたのでおすすめです!
難易度 ⭐️
単語数が630と少なく初心者向けです。
また単語がジャンルごとに分かれていて覚えやすいです。
コスパ ⭐️
1980円とそれほど高額ではないですが、同じ単語帳の金フレが979円なことを考えるとやや割高です。
即効性 ⭐️⭐️
単語を覚えるのに時間が少しかかりますが、頻出単語に絞られていて単語数が少なく、効率よくTOEIC用の単語をマスターできます。
デメリット
・900点以上目指すなら単語数が少ないかもしれない
単語の覚え方
単語帳の覚え方については次の記事を参考にしてください。
・3位 TOEIC L&Rテスト直前の技術
3位はTOEIC L&Rテスト直前の技術という教材です。
これは、TOEICを解く際のテクニックに関して解説している本です。
先読みや、文法問題を早く解く方法、リスニングのテクニックなど、様々なテクニックが解説されています。
新形式にも対応しており安心です。
TOEICは模試の慣れや技術が意外と点数に影響を与える試験です。
もちろん模試や試験を何度も受けていけば、慣れていくのですが、期限までに点数を上げる必要がある方などはこの本は有効です。
僕の友達もこの本貸したら急に800点超えたのでおすすめです!
ただ実力がつく前にテクニックに頼ることは危険かもしれないので、しっかりと実力をつけ試験の直前に読むことをおすすめします。
難易度 ⭐️
初心者むけにTOEICのテクニックや問題形式が解説されていて、非常にわかりやすいです。
コスパ ⭐️⭐️⭐️
値段は2420円とやや高いですが、1冊で本来試験を何度も受けて身につけるようなテクニックやコツを身につけることができるのでオススメです。
また模試も1つ付いていることを考えてもコスパはいいと思います。
即効性 ⭐️⭐️⭐️
TOEICに関する様々なテクニックを一気に身につけられるため非常に即効性が高いです。
また書籍自体も、受験票が届いてからでも間に合う11日間の即効対策プログラム、とうたっており、試験までに時間がない方にもオススメです。
デメリット
・基礎力がないうちにテクニックに頼ると伸び悩む
・練習しないと使いこなせず、むしろ点数が下がる可能性がある
・2位 公式問題集
2位は 公式TOEIC Listening & Reading 問題集 です。
現在vol.1〜vol.8まで出版されています。
本番と同じ形式の模試が、2回分収録されていて、解説もついています。
やっぱりTOEICのスコアを上げるためには模試を解くことが最重要です。
公式問題集なので公式のスピーカーが喋ってくれるのでおすすめです。
また音声をダウンロードできるものもあるので、本番同様にスピーカーで、聴くことができ便利です。
音声がダウンロードできるのはvol.3からなので注意してください。
最初何買うか迷う方は、単語帳と、公式問題集で十分です!
難易度 ⭐️⭐️⭐️
ある程度、単語や文法を勉強してからでないとかなり難しい。
コスパ ⭐️
値段がかなり高い。
1冊に模試が2つ付いているが3300円と非常に高い。
模試を解く効果は非常に大きいが中古のものを探すなども1つの手。
即効性 ⭐️
急にスコアが上がるようなものではない。
また1つ模試を解くのにも2時間と時間がかかること、復習にも時間がかかることを考えると即効性があるとは言えない。
しかし模試を解くことはTOEICのスコアを上げるうえでは避けて通れない。
即効性はなくとも必須の教材である。
デメリット
・値段がかなり高い
模試の復習方法
模試の復習方法については次の記事を参考にしてください。
・1位 英語耳
1位は 英語耳 という教材です。
最も有効だった教材がこれです。
僕はリスニングが苦手で、成績の上げ方が全くわかりませんでした。
リスニング教材をひたすら聞いたり、ディクテーションをしたり、早くして聞いたり、色々試しても根本的な改善方法がわからず、全くリスニング力が伸びている気がしませんでした。
そこであるとき、「発音できない音は聞き取れない」、という話を聞きました。
これには諸説ありますが、体感としては発音記号を学び始めて、飛躍的にリスニング力は向上しました。
発音記号自体は量も少なく、非常に勉強のコスパがいいです。
この本では最初に基本的な発音記号を舌の位置まで図なども用いて詳しく書いてあります。
また英語特有の音の変化に関しても書かれており非常にわかりやすいです。
リスニングができない原因は発音記号と音声変化を知らないためであることが多いです。
僕のようにリスニングに悩んでいて、
「なぜリスニングが上がらないか分からない」
「何から始めればいいか分からない」
という方は、是非お読みください!
発音記号と音声変化については次の記事も参考にしてください。
難易度 ⭐️
発音記号の勉強初心者にもわかりやすく舌の位置まで解説してありわかりやすい。
コスパ ⭐️⭐️⭐️
値段は1760円だが1冊で発音記号から音声変化まで学べることを考えるとかなりコスパがいいと思う。
即効性 ⭐️⭐️
リスニング力を短期間で上げるのに効果的だが、勉強した発音記号の練習にある程度の期間がかかる。
しかし発音記号自体はそれほど量も多くなく、この教材も薄いものなので、ある程度の忍耐力がある方には非常にオススメである。
デメリット
・毎日続けることで効果が出るタイプの本なので三日坊主の人には向いてない
具体的な勉強法
具体的な勉強については次のような順序でするのがオススメです。
① 単語帳を3週間で3周する、平行して「英語耳」で発音記号を勉強する
② 公式問題集をリスニング、リーディングのパート通しで行う(本番の状況に慣れるため)
公式問題集は3日に一回行うのがオススメです!
復習に2日使うイメージです。
③ 公式問題集と平行して「出る1000」で文法強化
④ 試験10日前くらいから「直前の技術」でテクニックを身につける
このようにすると2ヶ月ほどでかなりのスコアアップが見込めます。
ぜひ試してください!
英語初心者の方向けオススメサイト
語学習初心者の方にはペンギンリスニングさんのサイトがオススメです。
ペンギンリスニングさんはTOEIC400点以下から勉強を始め、現在英検準1級を取得されています!
ご自身も英語が苦手だった経験から、初心者向けにリスニングの勉強方を解説されていて非常に参考になります。
英語学習初心者の方は是非参考にしてください!
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